プラグの点検・交換 – 取付方法
取付方法
プラグは正しいトルクでエンジンへ取り付ける必要があります。
- トルクが低すぎる:燃焼ガスのもれや振動による緩みによりエンジン及びプラグに損傷を与えるおそれ
- トルクが高すぎる:碍子とハウジングのかしめが緩んで気密もれが発生したり、取り付けねじが破断するおそれ
推奨トルクと推奨回転角
ネジ径 | 適応型式 | 推奨トルク | 推奨回転角 | |
---|---|---|---|---|
新品 | 再締め付け | |||
M 8 | 全タイプ | 8-10N・m | 約1/3回転 | 約1/12回転 |
M10 | 下記以外のタイプ | 10-15N・m | 約1/3回転 | 約1/12回転 |
M10 | U-FE、IUH、VUH、VNHタイプ | 10-15N・m | 約2/3回転 | 約1/12回転 |
M10 | ステンレス・ガスケットタイプ ( ※1VUH27ES,U24FER9S ) |
10-15N・m | 約3/4回転 | 約1/12回転 |
M12 | 全タイプ | 15-20N・m | 約1/3回転 | 約1/12回転 |
M14 | 下記以外のタイプ | 20-30N・m | 約1/2回転 | 約1/12回転 |
M14 | ステンレス・ガスケットタイプ ( ※2IK16G,IK20G,IK22G,K20PR-U8S, )K20PR-U9S,KJ20DR-M11S,PK22PR-L11S, SK20PR-N9S,SK22PR-M11S,SKJ20DR-M11S, VK16G,VK20G,VK22G |
20-30N・m | 約2/3回転 | 約1/12回転 |
M18 | 全タイプ | 30-40N・m | 約1/4回転 | 約1/12回転 |
M14 (テーパーシート) |
全タイプ | 10-20N・m | 約1/16回転 | 約1/16回転 |
M14 (Gas) |
シリンダヘッド材質が鋳鉄の場合 | 20N・m | – | – |
M14 (Gas) |
シリンダヘッド材質がアルミの場合 | 17.5N・m | – | – |
M18 (Gas) |
シリンダヘッド材質が鋳鉄の場合 | 30N・m | – | – |
- (※1)VUH27ES,U24FER9S
- (※2)IK16G,IK20G,IK22G,K20PR-U8S,K20PR-U9S,KJ20DR-M11S,PK22PR-L11S,SK20PR-N9S,SK22PR-M11S,SKJ20DR-M11S,VK16G,VK20G,VK22G
プラグの取付方法
注意
ネジ潤滑剤は使用しないでください。締め付け過ぎによるネジ切れが起こるおそれがあります。
但し、一部のLPGエンジン用プラグには、初めからネジ潤滑剤の塗布されたものがあります。
この場合は、整備マニュアルを守って、プラグの締め付けを行ってください。
- ガスケットの存在を確かめます。
注意
エンジン側の取り付け座面をきれいにする場合は、シリンダヘッド回りの油、ほこり、異物がエンジン内部に入らないように
- プラグは垂直にし、手またはプラグレンチで軽くねじ込み、プラグを取り付け座にはめ込みます。
注意
プラグ六角部に適合したレンチを使用
- プラグレンチで推奨トルクまたは推奨回転角で確実に締めます。
注意
プラグレンチが傾かない様に意識する
注意
推奨トルクまたは推奨回転角で締める
碍子割れについて
近年のエンジンは深いプラグホールの中にプラグが取り付けられており、プラグの取り付け及び取り外し時にレンチが傾いていても気付きにくい場合があります。しかしこの状態でレンチを回しますと、碍子頭部がコジリ状態となって無理な力が掛かり、割れが発生することがあります。
※但し車両のプラグホール構造、寸法及びレンチの種類等の違いにより発生モードが異なるケースがあります。
近年のエンジンは深いプラグホールの中にプラグが取り付けられており、プラグの取り付け及び取り外し時にレンチが傾いていても気付きにくい場合があります。しかしこの状態でレンチを回しますと、碍子頭部がコジリ状態となって無理な力が掛かり、割れが発生することがあります。
※但し車両のプラグホール構造、寸法及びレンチの種類等の違いにより発生モードが異なるケースがあります。