プラグの点検・交換 – プラグの寿命と交換目安
プラグの寿命と交換目安
プラグの寿命って?
電極の消耗
中心電極の先端が丸く消耗すると、火花の飛びが悪くなり、安定して着火しなくなります。
影響
- エンジン馬力の低下
- 燃費の悪化
- エンジン寿命の減少、など
電極は火花放電によって放電しやすいところから消耗します。
特に中心電極はより高温になるため、酸化されて消耗します。
電極消耗量は、電極材質の融点、強度、硬度などによって変化します。この消耗量を少なくするため、電極にはニッケル合金や白金、イリジウムなどの材質を使って、細い電極でも寿命をのばしています。
また、エンジン種類、使用条件により一定でないですが、一般プラグの場合、走行距離1万kmにつき、約0.1~0.15mmの範囲です。
交換目安 走行距離
プラグは消耗品です。
推奨交換時期を目安に交換が必要です。
一般寿命タイプ | 長寿命タイプ | |
---|---|---|
IRIDIUM POWER TWO TOPS 一般プラグ | IRIDIUM TOUGH IRIDIUM PLUS 白金プラグ | |
4輪乗用車 | ~ 20,000 km | ~ 100,000 km(注) |
軽自動車 | ~ 10,000 km | ~ 50,000 km(注) |
2輪車 | ~ 5,000 km TTプラグは設定なし | 設定なし |
(注)
・記載の交換距離はおよその目安です。お車の特性または使用環境によって異なります。
・小排気量車、チューニング車、同時点火コイル車では、エンジンを高回転で常用するケースが多くなるため、寿命が短くなる場合があります。
交換目安前なら、点検や交換は必要ない?
予備知識
電極の消耗したプラグを使いつづけると、点火コイルに負担がかかってコイルの寿命も短くなります。
早目のプラグ交換をお願いします。
ちょい乗りや、低速走行ばかりの運転も要注意!!
くすぶり・かぶりが起こりやすくなります。
要求電圧の上昇
要求電圧(ギャップでの放電に必要な電圧)は、走行距離に比例して高くなります。
この要求電圧の上昇は、中心電極端面の鋭角部分が、ある程度丸く消耗する期間(約4,000km)までの電圧上昇が大きく、その後は電極消耗によるギャップの拡大が主な要因であり、電圧上昇は小さくなります。
ミスの発生と原因
ミス | 混合気が燃焼しない現象 |
---|---|
発火ミス | スパークプラグの電極間に火花が飛ばないために起こるミス。イグニッションコイルの発生電圧が、プラグの要求電圧より低くなったとき発生します。 |
着火ミス | スパークプラグの電極間に火花が飛んでいるにもかかわらず、混合気が着火せず、燃焼しない現象。 |
運転環境によるプラグの消耗
運転環境によって、プラグの消耗スピードは変わります。
プラグが消耗していないか、定期的な点検、交換が必要です。
渋滞した道路でのノロノロ運転(低速走行)が多い&近距離の移動が多い運転だと・・・
ガイシ脚部と電極が、乾いたカーボンに覆われている。
高速運転が多いと・・・
ガイシ脚部は漂白したように真っ白に焼けている。
電極も焼けて白色、またはナス色になっている。
プラグ消耗による悪影響
使用中のプラグでは、新品のプラグと比較して、燃費、始動性、加速性、CO2排出量が大きく低下します。
使用中のプラグ
- 燃焼悪くなる
- 始動性悪くなる
- 加速性低下
- CO2排出量多い
新品のプラグ
- 燃焼良くなる
- 始動性良くなる
- 加速性向上
- CO2排出量少ない